スコットランドが4トライ快勝 タウンゼンド監督「日本に勝つ」
「ラグビーW杯・1次リーグA組、スコットランド34-0サモア」(30日、ノエビアスタジアム神戸)
日本と同じ1次リーグA組で、スコットランドはサモアを34-0で下し、勝ち点5を獲得した。
伝統国のしたたかさが際立った。4トライを挙げたスコットランドが理想通りにボーナス点を含む勝ち点5を獲得。フッカーのマキナリー主将は「望んだ良いパフォーマンスだった」と充実感を漂わせた。
敗戦が許されない状況下、前半8分にSHレイドローのPGで幸先良く先制したが、その先が続かない。屋根が閉じられ蒸し風呂状態となった高温多湿のスタジアムの影響で両チームともハンドリングエラーを多発した。
膠着(こうちゃく)状態を打破したのはバックス陣の効果的なキックだった。前半29分にはSOラッセルが正確無比の右足で左サイドに展開。WTBメートランドのトライを演出した。同33分にもトライを追加すると流れを取り戻し、同37分にはFBホッグが約50メートル超のドロップゴールを沈め、20-0とした。
後半も圧力を緩めず、2つの認定トライで貴重なボーナス点を手中にし、準々決勝進出へ望みをつないだ。過去全8大会で1次リーグ敗退は一度しかない。タウンゼンド監督は「同じ準備をして、最終的に日本に勝つ目標を持っている」と不敵に笑った。