ジャパン ズブぬれ練習8強へ準備完了 グラウンド対策も風対策もバッチリ

 雨の中、練習するリーチ・マイケル(中央)ら日本代表フィフティーン
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 「ラグビーW杯、1次リーグA組、日本-スコットランド」(13日、日産スタジアム)

 ラグビー日本代表は12日、スコットランドとの1次リーグA組最終戦に向け、台風19号による暴風雨の中、都内で約1時間の前日練習を行った。史上初のベスト8進出がかかる大一番。水しぶきを上げながらダッシュするなど、劣悪なコンディションを考慮しての最終調整を終えた。なお、試合は台風通過後の安全性を調査して、当日朝に開催可否を判断する。同じA組で世界ランキング4位のアイルランドは同14位のサモアに47-5で圧勝。勝ち点5を獲得し、3大会連続の8強入りを決めた。

 雨は時折強く、容赦なくたたきつけた。舞うような風が、行く手を遮った。高さ17メートルのゴールポストは強風対策で外されている。ラグビー場の面影はなく、水が浮いた芝は田んぼにしか見えない。そんな中、決戦に向けた最終調整が行われた。

 最悪の練習環境。だからこそ意味があった。台風一過で迎える13日。予想される風の吹き返しや、軟弱なグラウンド。悪条件を選手は危惧していた。

 11日の会見で、プロップ具は「スクラムが滑るかも。ポイントの長さを確認して組んでみて、滑らないように足の位置を考える」とグラウンド対策を口にした。

 同様にWTB福岡は「気をつけたいのはキックを相手が蹴ってくる時の立ち位置。追い風、向かい風で変わる。自分が蹴るシチュエーションになった時もどういうキックを蹴らなければならないのか」とこちらは風対策をテーマに挙げていた。

 慣れない環境下で、“珍プレー”も飛び出した。花道からグラウンドに出る部分が一段低くなっており、膝まで水につかるほどの冠水状態だったのだ。

 まずは、数人がためらいながらジャブジャブと入場。続いて、ロックのムーアは具におんぶされて余裕の表情で入場。落ちはやっぱりプロップ中島。ダッシュでの突破を図ったが、水に足をとられてつんのめる。あわやヘッドスライディング寸前。照れ隠し?にトンガ語のあいさつ「YEABOII!(イヤボイ)」と大声を張り上げての爆笑入場だった。

 悪条件時のプレーを、和やかなムードで再確認。歴史を変える1戦へ、最終準備を完了させた。

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