“笑わない男”稲垣が値千金の代表初トライ「トライをするとはこんな気持ちかと」

 「ラグビーW杯、1次リーグA組、日本28-21スコットランド」(13日、日産スタジアム)

 日本代表(世界ランキング8位)がスコットランド代表(同9位)に勝利を飾り、4戦全勝で初の決勝トーナメント進出を決めた。日本は勝ち点19でA組1位通過となり、準々決勝は20日に味の素スタジアムで南アフリカ(同5位)と対戦する。

 プロップの稲垣啓太(パナソニック)が代表33キャップ目で初のトライを決めた。7-7の前半25分、敵陣正面でフッカー堀江が突破。タックルされながらもロックのムーアにつなぎ、そこからFBトゥポウ、稲垣とオフロードパスの連続でつないでゴール下に飛び込んだ。

 「みんながつないでくれたトライ。代表に入って7年間で初めてトライしました。トライをするとはこんな気持ちかと思った。一番いい舞台で一番いいトライさせてもらいましたね」と初体験を振り返った。

 迫力のある風貌で「笑わない男」としても話題の稲垣。大一番での価値ある勝ち越しトライを決めても笑顔は見せなかった。

 指摘されると「笑ったことないっすねえ」と答えながら「もっともっといい景色を見たいですし、先日台風で被災された方々へラグビーで元気を取り戻していただきたいと、そういう気持ちで取り組みました」と言葉に力を込めた。

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