SH流、南ア戦は「スマートに戦いたい」 美声でもジャパン支える
「ラグビーW杯・準々決勝、日本-南アフリカ」(20日、味の素スタジアム)
日本のSH流、フランカーのラブスカフニと、ブラウンコーチが都内で会見に臨んだ。決戦を翌日に控えた流は「スマートに戦いたいなと思っています」と世界トップのFW陣を生かした戦術が予想される相手に、闘志を燃やした。
南アフリカは8人のリザーブのうち、6人FWを入れ、消耗を覚悟の上でFW戦で押し切ってくることが予想される。流は「相手は真っ向勝負を仕掛けてくる。メンバーを見ても分かる通り、FW戦に持ち込んでくることは分かっていますし、フィジカルに戦ってくると思います。スマートにボールを動かして速い展開にもっていくことが大事」など、日本らしい戦術で対抗する考えを示した。
SHはFWからのボールをバックス(BK)へつなぐキープレーヤー。展開ラグビーのスイッチを担う。それだけに、「FWの選手に声をかけながら、エナジーを与え続けて、チームにもエナジーを与え続ける。それが僕の役割です」とコミュニケーションをとってチームを支える。
会見場によく通る声で、考えを明瞭に話す流。「のどのケアはしていないです」と報道陣を和ませると、「自分でもいい声だと思っているので、親には感謝したいと思います」とにこやかに語った。「僕が一番、エナジーを出して声をかけることでちょっとずつでもチームが明るくなればいいなと思ってやっている」と、語った。