初観戦の人もラグビーに魅了 ジャパンに有楽町PV燃えた
「ラグビーW杯・準々決勝、日本3-26南アフリカ」(20日、味の素スタジアム)
大画面でのパブリックビューイングが行われた東京・有楽町のファンゾーンでは、多くのファンが詰めかけた。
試合前の君が代を斉唱し、“ニッポン”コールで盛り上がる。試合序盤で先制トライを許すと悲鳴も漏れたが、すぐに相手にシンビンが出て日本が優勢に。リーチ・マイケル主将がボールを持つたびに、「リーチ」コールを響かせて画面越しに日本代表を後押しした。田村のPGで2点差に詰め寄ると大歓声が上がった。
ハーフタイムには通信機器は非常に繋がりにくくなった。1階部分にはスクリーンが3面設置されていたとはいえ、画面が見えにくい人も多くいて、何とか情報を得ようとスマホとにらめっこする人も見受けられた。
後半、早い時間帯でPGを2本許すと、観衆からため息が漏れる頻度が高くなった。さらにもう1本PGが決まり11点差になると、残り15分を切るころには会場を後にする人も中にはいた。
だが、多くの人は2つトライを追加され、ほぼ逆転が不可能な状況になっても応援し続けた。ノーサイドの瞬間は南アフリカのジャージーを来た人もあわせて、拍手が両チームに送られた。
新宿区から来たという30代の男性は大学時代から応援を続けてきていたといい、「これだけ感動を生んでくれた。ありがとうと言いたいです」とチームジャパンに感謝した。大田区から来場したと話す20代の女性は「(ラグビーのイベントは)初めてです。次はいつやるんですか?」と国内での公式戦に興味を示していた。