ウェールズ逆転4強 後半33分に執念 監督「選手誇りに思う」

 「ラグビーW杯・準々決勝、ウェールズ20-19フランス」(20日、昭和電工ドーム大分)

 残り10分もない時間帯になり、追い詰められた欧州6カ国対抗覇者ウェールズが執念で逆転した。敗戦も頭をよぎったというガットランド監督は「誰も諦めなかった。闘志を尽くした。選手を誇りに思う」と、ほっとした表情だった。

 直近で8戦7勝と好相性のフランスに、開始7分までに2トライを奪われながらすぐに2点差に迫る。だが、交代でナンバー8に入ったモリアーティが危険なタックルでシンビン(一時退場)となった後にリードを広げられた。

 それでも後半早々にラフプレーで相手選手が退場となるとPGで6点差とし、33分にモリアーティがこぼれ球を抑える汚名返上のトライを奪う。最優秀選手に選ばれたフランカーのウェーンライトは「プレッシャーをかけ続けたから勝ちにつながった」と自賛した。

 1970年代に黄金時代を築いた「レッドドラゴン」の最高成績は87年の3位。4位だった2011年大会以来の4強入りに、指揮官は「これ以上、わくわくする瞬間はない」。悲願の初優勝へ、歴史を塗り替えるため昇り竜のごとく加速する。

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