イングランドのハカ奇襲作戦に五郎丸も感嘆 V字包囲網 不敵笑み
「ラグビーW杯・準決勝、イングランド19-7ニュージーランド」(26日、日産スタジアム)
試合前には、ニュージーランドの試合前の儀式「ハカ」で、イングランドがV字形を作って取り囲むように“応戦”する心理戦が繰り広げられた。
ニュージーランドは住民マオリの血を継ぐSHペレナラが先導役として気迫の儀式を見せた。通常の「カマテ」ではなく、初戦の南アフリカ戦、準々決勝・アイルランド戦に続いて特別な試合でしか披露しない「カパオパンゴ」を披露し、ラグビー発祥国に迫った。
対するイングランドは、白色のウォーミングアップスーツ着用のまま。ニュージーランドを取り囲むようにV字型に並び、一部の選手は敵陣まで入り込んだため、主審に自陣に戻るよう促される一幕もあり、スタジアムは異様な雰囲気に包まれた。
奇襲作戦を仕掛けた側、イングランドの主将、ファレルは、ハカの時、不敵な笑みを浮かべていた。
試合後、NHKの解説を務めた元日本代表・五郎丸歩は「まずは…、ハカの時、笑ってましたね、(イングランドの)キャプテンのファレル選手。そのまんまですね」と感嘆していた。