イングランド・ジョーンズ監督 名将対決制す「すべてを出し尽くした」
「ラグビーW杯・準決勝、イングランド19-7ニュージーランド」(26日、日産スタジアム)
事実上の決勝戦とも目される一戦で、エディー・ジョーンズ監督(59)率いる世界ランキング2位のイングランド(C組1位)が、ランキング1位のニュージーランド(B組1位)を破り、準優勝した2007年フランス大会以来4度目の決勝進出を決めた。11月2日の決勝(日産ス)で03年オーストラリア大会以来2度目の優勝を目指す。
ニュージーランドに一度もリードを許さぬ完勝で決勝進出を決めたジョーンズ監督は勝利が決まると、周囲の関係者と落ち着いた表情で握手をかわした。ニュージーランドのハンセン監督との名将対決を制し、「相手は素晴らしいチームだった。スティーブ・ハンセンは素晴らしいヘッドコーチ、キーラン・リードは最高のキャプテン。本当に私たちはすべてを出し尽くした」と対戦相手をたたえた。
「少しのミスもあり、少しのラッキーもあった。それが今日の結果」と振り返った試合では開始早々1分36秒で先制トライを決めると、計算し尽くされたディフェンスでオールブラックスの反撃を封じた。「W杯は守備が大切だと思っている。私たちの攻撃的ディフェンスがチャンスを生み出した」と納得の表情を浮かべた。
前回15年大会でイングランドは開催国が史上初めて1次リーグで敗退するという失態を演じる。再建へオーストラリア出身のジョーンズ監督を招へいすると、18連勝を飾るなど“ラグビーの母国”復活へ結果を残してきた。
優勝候補として臨んだ今大会。オールブラックスの3連覇を阻み、優勝へ王手を懸けた。「選手たちのことを考えるとうれしく思う。彼らはここまで本当に努力してきたのです」と選手をねぎらった。