ウェールズ、初の決勝に一歩及ばずも…ガットランド監督「諦めることなく巻き返した」
「ラグビーW杯・準決勝、南アフリカ19-16ウェールズ」(27日、日産スタジアム)
初の決勝進出を目指したウェールズだったが、3度目の優勝を目指す南アフリカにあと一歩及ばなかった。
ガットランド監督は「タフでフィジカルな試合だった。南アフリカにおめでとうと言いたい。決勝進出は彼らにとって素晴らしいことだし、今日は勝利に値した」と相手を称えると、「ただ自分の選手たちもとても誇りに思う。絶対に諦めることなく巻き返した。まさに力勝負で、本当にタフな対決だった」と胸を張った。
劣勢が予想されていたFW戦で南アフリカの強力FWを相手に一歩もひけを取らなかった。両チーム合わせて78本というキックの応酬になったが、この日FBに起用されたベテランのハーフペニーを中心に何度も相手と競り合いながらボールをキャッチした。今年の欧州6カ国対抗を全勝で制す原動力となった堅守で、1次リーグ最多得点を挙げた南アフリカに対抗した。
1PGの差で決勝の舞台には手が届かなかったが、指揮官は「本当に誇りに思う。ウェールズのプレー人口(の少なさ)を考えれば、いくつも上の階級のチームと戦っていた。100パーセントを出し続け、普段の試合で接戦を演じるのと同じように巻き返してくれた」と選手たちをねぎらった。