「ラグビーＷ杯・決勝、南アフリカ３２－１２イングランド」（２日、日産スタジアム）

　南アフリカが終盤の２トライでイングランドを突き放し、１９９５、２００７年以来でニュージーランドと並ぶ最多の３度目の優勝を果たした。１次リーグで敗れたチーム（ニュージーランドに１３－２３で敗戦）が優勝するのは初めて。

　決勝らしい堅いゲーム展開は南アフリカが４ＰＧで１２－６とイングランドをリードして前半を終えた。

　１８－１２で迎えた後半２５分、この日両チームを通じて初となるトライが南アフリカに生まれた。相手陣でのスクラムから左に展開し、ＷＴＢマピンピがディフェンスの後方にショートパントキックを蹴ると、ＣＴＢアムがキャッチ、パスを受けたマピンピがゴールへ飛び込んだ。２度の決勝を経験している南アフリカだが、決勝でトライを挙げたのはこれが初めてとなった。

　ＳＯポラードが左サイドからのコンバージョンを決めて、２５－１２とイングランドを突き放した。

　さらに同３３分、ディフェンスから相手ボールを奪うと、ボールをもらった快足ＷＴＢコルビが相手ディフェンスを巧みかわして、ダメ押しのトライを奪った。