実力追いつかないままメディア出演 早く話を広げられるように
次代のビーチバレー界を担うと期待が集まる坂口佳穗が、ビーチバレーの魅力を、そして自らの思いを赤裸々に語り尽くす連載「坂口佳穗 可能性は無限大」。4回目となる今回は、これまで数多くこなしてきたメディア出演について、思いを語ります。
デイリースポーツ読者の皆さん、坂口佳穗です。もう夏も終わって、だいぶ涼しくなってきましたが、いかがお過ごしでしょうか?今月は、ちょっと競技の話を離れて、私なりに「メディア出演」についてお話したいと思います。
初めてテレビに出たのは「すぽると!」(フジテレビ系)です。一昨年なんですが、「ビーチバレー界にこんな子が出てきました」みたいな感じで紹介してもらいました。お父さんとかおばあちゃんがすごい楽しみにしてたのを見て、うれしいんだなって思いましたし、友だちからは「何で映ってんの?」「今何やってんの?」「あれ佳穗?」って感じで連絡がありましたね。
ただ、何というか…、ついていけないなって思った時はありました。注目度が上がっていくのと一緒に実力や結果がついていければ良かったんですけど、ついていかないし、メディアさんからの注目だけ上がっていって、実力が追いつかないままなので…。
最初は、SNSとかで何て言われてるんだろうとか気になって、自分で調べたりしましたけど、マイナスなことを書かれているのを見ると元気なくなるじゃないですか。だから最近は全然見てないです。そんな、みんなから好かれる人間になろうなんて難しいですし、確かに私も逆の立場だったらそう思うよな…とも思うんで。
「ジャンクSPORTS」などのトーク番組は、最初にアンケートを書いて、スタッフさんから「この辺振られると思うんで、しゃべって下さい」と言われるので、それまですごいドキドキしてるんですけど、言えたらホッとします。聞かれるのは大体、ビーチバレーのことなので、歴史とかをコーチとかに教えてもらってしゃべれるようにしてます。そこから話を広げるのはなかなか難しくて…。話がつまらないし、広げられないのが私の今の課題なんです。
タレントさんにもたくさんお会いしましたが、特にいとうあさこさんが、本当に優しい方で…。もともと大好きだったんですけど、休憩中とかもすごく優しく声をかけて下さって。違う番組でお会いしたときも「元気にしてた?」とか話しかけて下さいました。一番最初は「メレンゲの気持ち」でロケに来て下さったんですけど、私の双子の片割れとも会ったことがあって、『元気にしてる?』って、覚えて下さってたんです。
ダウンタウンの浜田さんは、目が合ったら、すごい緊張します。慣れないですし、ましてやずっとテレビで見てた人たちだから、すごいなって思っちゃいますね。お笑い芸人さんたちのトークの回し方とか、アスリートを面白くさせるやり方はすごいなと思います。頭の回転がむちゃくちゃ速いんだなって。くりぃむしちゅーの上田さんとかもすごいなと思います。