自信と悔しさが入り混じった今シーズン 伸びしろ信じてポジティブに
次代のビーチバレー界を担うと期待が集まる坂口佳穗が、ビーチバレーの魅力を、そして自らの思いを赤裸々に語り尽くす連載「坂口佳穗 可能性は無限大!!!」。5回目となる今回は、喜びと悔しさが入り交じった今シーズンについて総括します。
デイリースポーツ読者の皆さん、こんにちは!坂口佳穗です。今回は、いろいろあった今シーズンを自分なりに振り返ってみたいと思います。
昨シーズンよりは、一歩上の順位に上がれた大会もあったんで、小さい何かですけど、乗り越えられた部分もあったんじゃないかと思います。シーズンが始まる前に、沖縄合宿とかロス合宿とか、初めての経験が積めたので、それがどう出せるかと思って、ドキドキワクワクでした。海外の小さなローカル大会で勝ったり、昨シーズンよりはできることも増えたように思っていたので、不安はありましたけど、自信もありました。
シーズンの最初の方は、ベスト4に上がれるか上がれないかの試合にフルセットで負けたり、5位タイとかが続いてたんです。ただ途中、福井での大会だったんですけど、最悪な試合をしてしまって…。そこから、一つ勝ててたものが1つも勝てなくなったりして。原因は、なんとなくはわかっていたんですけど…。
本当に、試合中に何もできなくなっちゃって、何してるんだろう、自分って思いました。それは、メンタル面が一番影響してたんじゃないかなと思います。不安定というか、シーズン中盤ということもあって、疲れだったり、勝てないことに対する悩みだったり、もうひと踏ん張りしなきゃいけないところでできない甘さというか…。
パートナーとすれ違いというのもありましたね。なかなかうまくいかなくて。価値観や考えが合わなかったりして、やっぱりコミュニケーション不足もあったんだと思います。ビーチバレー以外のことだと普通なんですけど、ビーチバレーのことになると言いたいことが言えなくて、ぶつかるのを避けちゃったりして、それが積もりに積もって…みたいなところはありましたね。
それで1回、これじゃいけないっていうんで、試合の後にお互いの気持ちを出し合ったんですけど、やっぱり結果が出ずに、壁を乗り越えられませんでした。来シーズンがどういう形になるかは、また話し合いになるんですけど。
結局、シーズンを通して波が大きかったなと。精神的なところもあるし、技術面でも。身についてないことができることもあるんですけど、それが再現できないというか。でもやはり、うまくいった場合は通用する部分もあるという手応えはつかめたところがあります。
リアルな本音で言うと、東京五輪の出場は、やはり厳しいと思っています。かと言って、目指さないという考えはないし、出たいとは思っています。もともとレベルが低いので、これ以上下がることはない。伸びしろはあると思うので、それを信じてポジティブにやっていこうと思っています。