栃ノ心、48秒激闘制し初ストレート勝ち越し 逸ノ城との巨漢対決「危なかった」

 「大相撲夏場所・8日目」(20日、両国国技館)

 初日から7連勝だった大関とりの関脇栃ノ心は逸ノ城との関脇対決に臨み、がっぷりと四つに組む大相撲の末、寄り切って勝利。8戦全勝とし、自身初の中日での勝ち越しを決めた。

 191センチ、169キロの栃ノ心よりもさらに大きな193センチ、225キロの巨漢・逸ノ城を相手に力比べの相撲となった。立ち合い、先に上手を取られ攻め込まれたが、得意の左上手を引いてこらえると、下手投げをうちながらもろ差しに巻き替えた。

 じわりじわりと体全体を使って前に出て、こん身の力で寄り切った。48秒間の激闘を制し勝ち名乗りを受ける栃ノ心の息はあがり、大量の汗が照明で光っていた。

 インタビュールームでも「うれしいです」と息を切らしていた。先手を取られたが、「危なかったですね。上手とれなくて。最後取れて良かったです」。勝負を分ける形になったもろ差しを「重かったんで。何とか中に入ろうと思って。中に入って良かったです」と振り返った。7日目は遠藤の休場により不戦勝となったが、「いつもと同じ気持ちでいきました」と平常心で土俵に立ったと強調。「 また明日から気合い入れてやりたいと思います。ありがとうございました」と気合いを入れ直した。

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