松山66位で決勝へ「戦う上でまだまだ」
「ファーマーズ・インシュアランス・オープン・第2日」(24日、トーリーパインズGC=パー72)
2コースで行われ、石川遼(22)=CASIO=は北コースで6バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの70と伸ばし、通算2アンダーで63位から32位に浮上した。同じ63位から出た松山英樹(21)=LEXUS=は難しい南コースを5バーディー、5ボギーの72で回り、通算イーブンパーの66位でぎりぎり予選を通過。谷原秀人は南で75と崩れ、1打及ばず予選落ちした。20歳のジョーダン・スピース(米国)が63と伸ばし、通算10アンダーで首位に立った。
左手の負傷で8週ぶりの試合に臨んでいる松山は、最終9番のボギーに肝を冷やしながら決勝ラウンドへ進んだ。プロとなった昨年4月以降の米ツアーでは、途中棄権した1試合を除いて全て予選を通り「結果には満足している」と話した。
内容には不満を残した。難度の高い南コースとはいえ、第1打をフェアウエーに置いたのは5度。パーオンも6ホールだけとショットに本来のきれはなかった。練習不足も響いており「戦う上ではまだまだ」と語った。
不調をカバーしたのは小技だ。前日のコースよりも硬いグリーンに序盤はてこずったが、終わってみれば24パットと上々。第3打をグリーン奥のラフに外した18番(パー5)ではチップショットを決めてバーディーを奪うなど、粘りが第3日につながった。
「今まで寄らなかったアプローチも、うまくなっているのかなと思った」と小技の成長を実感。けがもほぼ治り、ショットの精度を取り戻せば上位進出の期待も高まる。