松山3位浮上 米ツアー初V見えた!

 「フェニックス・オープン・第3日」(1日、TPCスコッツデール=パー71)

 松山英樹(21)=LEXUS=が、米ツアー初優勝を視界にとらえた。首位と3打差の5位でスタートし、4バーディー、1ボギーの68と伸ばし、首位と3打差のまま、通算12アンダーの3位に浮上した。バッバ・ワトソン(米国)は68で、通算15アンダーで単独首位に立った。

 松山が日本人最年少での米男子ツアー優勝に、大きく近づいた。ショットは絶好調とはいえず、パットも30パットと決めきれなかった。だが、動じない心で危ない場面を乗り切った。

 1、2番は1打目を右ラフに入れ、パー発進。3番パー5もフェアウエーから打った2打目をミスし、グリーン前の砂地へ。7番パー3ではバンカーから1・5メートルに寄せたもののボギーとした。

 だが、ここからが真骨頂だった。11番パー4。3番ウッドでのティーショットを右の砂地に打ち込んだ。残り150ヤード、木があってピンをまっすぐには狙えない。握ったのは8番アイアン。左の池方向の隙間を狙い、ほぼ直角にスライスをかけてグリーンをとらえた。パーで通過し、ピンチを脱出。この勢いで、14、15番をそれぞれ2・5メートルにつけて連続バーディーを奪った。

 ギャラリー数はツアー記録の18万9722人に上ったが、松山はプレー後も冷静だった。「普通にゴルフしていたんで。今日で優勝が決まるわけじゃないし。何の気持ちも入ることなくコースと向き合ってやっていた」。最終日への心境を問われると「朝からガツガツするわけでもないし。最後の何ホールかでいい位置にいれば、ピンを狙っていくショットもできると思う」と淡々と語った。

 アテストとテレビインタビュー後に新聞や雑誌の取材に応じる際、いつもは引き続いてこなすが、この日は「先に練習がしたい」と、約1時間、間を置いた。その姿勢は、初優勝に向けてはやる気持ちを静めようとしているようにも見えた。

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