藍40位出遅れ グリーン警戒で違うわな
「ホンダLPGA・第1日」(20日、サイアムCC=パー72)
2010年に優勝経験のある宮里藍(28)=サントリー=は4バーディー、2ボギー、2ダブルボギーの74で、首位と8打差の40位スタートとなった。出場70人で予選落ちはない。他の日本勢は、諸見里しのぶと堀奈津佳はともに75。宮里美香と比嘉真美子は77、有村智恵は78と出遅れた。上原彩子は80をたたき最下位。アンナ・ノードクイスト(スウェーデン)が66をマークして首位に立った。
得意コースの変化は、敏感に察知していた。4年前に優勝した相性のいい大会で宮里藍は練習ラウンドから「例年よりグリーンが速い」と口にしていた。「今までのイメージは捨ててパットは慎重に打った」。だが、そこを気にするあまり、違うわなにはまった。
スコアを崩した原因はパー4での二つのダブルボギーだった。「グリーンを警戒しすぎて、バンカーを考えていなかった」と、第2打を同じようにバンカーに入れて崩れた。11番は第3打が奥にこぼれ、1メートルのボギーパットを決めきれない。17番は深く沈んだ“目玉”の状態から1度では脱出できず、4オン2パットとなった。
7番で4メートル、8番で6メートルを沈めて連続バーディーを奪うなど、パット自体はまずまずだっただけに、悔しい出遅れとなった。「意識すればバンカーに入れないようにできるはず。2日目から伸ばしていければいい」と巻き返しを誓い、口元を引き締めた。