体調不良の藍、点滴打ってプレーで52位
「HSBCチャンピオンズ・第2日」(28日、セントーサGC=パー72)
体調不良に見舞われた宮里藍(28)=サントリー=は2日連続の75と振るわず、6オーバーの52位に後退した。73で回った宮里美香(24)=NTTぷらら=と上原彩子(30)=モスフードサービス=が通算4オーバーの44位で並んだ。今季2勝目を狙うカリー・ウェブ(オーストラリア)が69で回り、通算9アンダーで前日からの首位を守った。出場63人で予選落ちはない。
普段は大きく手を振って歩く宮里藍の足取りが重かった。発熱と嘔吐(おうと)で前夜、ホテルから救急車に乗ったという。病院では胃腸風邪と診断され、点滴2本を受けて第2日のプレーにこぎつけた。「よく(18ホール)回れたなという感じ」とさすがに顔色が悪かった。
出だしの10番(パー4)は第2打を2・5メートルにつけ、これを沈めた。バーディーが、プロゴルファーにとってなによりの薬。「力が抜けた分いいのかな、ゴルフってそういうものだなと思った」。11番はフェアウエーからの第2打を大きく右に曲げてダブルボギーとするなど本来の切れはなかったが、12番(パー5)で2メートルを沈めてバーディーと、粘りを見せた。
日傘を小まめに開き、氷のうを首に当てるなど、体力消耗を精いっぱい防いだ。まだ食事は取れず、もう一度点滴を受けると言いながら、ファンへのサインを笑顔でこなしてコースを去った。