愛璃、好発進 どん底の昨年吹っ切れた
「ダイキン・オーキッドレディース・第1日」(7日、琉球GC=パー72)
2年前のこの大会で初優勝した斉藤愛璃(24)=程ヶ谷CC=が4バーディー、3ボギーの71で回り、首位と4打差の7位につけた。昨年は賞金シードから陥落する屈辱も味わったが、相性抜群の沖縄で思い切りの良いゴルフを取り戻した。首位は5アンダーのイ・ボミ(25)=韓国。昨年の賞金女王、森田理香子(24)=リコー=は5位発進した。
思い出の場所が忘れかけていたものを思い出させてくれた。昨年は一度もなかった一桁順位での発進。「このコースに来ると、いいイメージでプレーできる。このイメージを忘れずに、この1年間やっていきたい」。斉藤の顔に吹っ切れたような笑みが広がった。
2年前の開幕戦でプロ初優勝を飾り、一躍脚光を浴びた。だが、昨年は一転して、どん底のシーズンを送った。33試合に出場して予選通過はわずか10試合。賞金は500万円ほどしか稼げず、ランク89位で賞金シードから陥落した。
「去年は大きなミスをしないように自分をセーブして、縮こまったゴルフになっていたので、今年は思い切りやろうと決めていた。きょうはそういうゴルフができた」
序盤はボギーが先行したが、4番で6メートルを沈めてリズムに乗った。9番ではグリーン手前から12ヤードをチップイン。オフの間に徹底的に練習したショートゲームの成果もしっかり披露した。
昨年12月のツアー最終予選会で47位になり、今季は20試合程度に出場できる見込み。「去年は賞金シードを目指して守りに入ってしまったので、今年は2勝目を目指してやっていきたい」と目標も大きく掲げた。初優勝を果たした時のようなアグレッシブなゴルフを取り戻し、南国・沖縄の地からもう一度、輝きを放つ。