葭葉、初Vへ3位浮上 勝って名前売る
「ヨコハマタイヤ・プロギアレディース・第2日」(15日、土佐CC=パー72)
5位から出たプロ3年目の葭葉(よしば)ルミ(21)=富士住建=が3バーディー、2ボギーの71で回り、通算2アンダーで首位と2打差の3位に浮上。ツアー初優勝のチャンスが訪れた。首位には宋ボベ(28)=韓国=が立ち、1打差2位に藤本麻子(23)=富士通=が続いている。
同じ失敗は繰り返さなかった。昨年の伊藤園レディースで初日5位も2日目に「78」と崩れて予選落ちを喫した葭葉だが、この日は1アンダーにまとめてV戦線に浮上した。
5番パー3でピン右80センチにつけるスーパーショット。7番では約25ヤードのチップインバーディーも記録し、「伊藤園のリベンジをしたかった。強い気持ちでプレーできた」と納得の表情で話した。
これまで初対面の人に自分の名字を読んでもらえたことはほとんどない。先月、栃木県内で買い物した際、店員さんが胸につけていた名札に「葭葉」の文字を発見。生まれて初めて同じ名字の人に出会ったという。「もっと自分が活躍して、たくさんの人に読み方を覚えてもらいたい」と思い続けている。
昨年の下部ツアー、グランヴィリオレディースでは、2日連続で最終18番パー5でイーグルを奪う離れ業を演じて逆転優勝。ここ一番での勝負強さを秘めている。ツアー初Vが懸かる最終日。「緊張すると思うけど気持ちが空回りしないようにして臨みたい」。「葭葉」を全国区に押し上げるチャンスだ。