一ノ瀬「まさか」PO制し歓喜2勝目

 「ヨコハマタイヤ・プロギアレディース・最終日」(16日、土佐CC=パー72)

 一ノ瀬優希(25)=加賀電子=が通算7アンダーで並んだ酒井美紀(22)=国際スポーツ振興協会=とのプレーオフを制して、今季初勝利を挙げた。通算2勝目。一ノ瀬と酒井はともに3位から出て67をマーク。プレーオフ1ホール目に、一ノ瀬がバーディーを奪って決着をつけた。アマチュアの森田遥(17)=高松中央高2年=は1打差の3位。横峯さくらは14位、森田理香子は32位だった。

 力強いガッツポーズが喜びの大きさを物語っていた。「まさか開幕2戦目で優勝できるとは思わなかった。とにかくうれしい」。プレーオフ1ホール目。3メートルのバーディーパットをねじ込んで勝利を決めた一ノ瀬は、ギャラリーの大歓声に満面の笑みで応えた。

 トップと2打差3位で迎えた最終日。2番でボギーが先行したが、10番パー5で残り138ヤードの第3打を直接カップに放り込んでイーグル。11、15番でもバーディーを奪い、トップをとらえた。同組で回ったアマチュア森田のプレーに「すごくうまい。この子、アマじゃないよ」と驚きながらも、「人は人。自分は自分」と言い聞かせて67をマークし、勝利をたぐり寄せた。

 昨年、ツアー初優勝を飾った。今季は「年間2勝以上」を目標に置いたが、前週の開幕戦は不安いっぱいで迎えた。2月に右鎖骨に痛みを訴え、ほとんど練習できなかったからだ。開幕戦は予選落ち。今大会は練習場での打ち込みの量をいつもの3倍に増やし、ようやく本来のキレの良いショットが戻った。

 次戦のTポイントレディース(21日開幕、佐賀・若木GC)は、ディフェンディングチャンピオンとして迎える。「去年とコースは違うけど、いい成績を残せるように、しっかり頑張りたい」と2週連続Vを見据えた。

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