松山、左手に不安…練習9Rで切り上げ

 「マスターズ」(10日開幕、オーガスタ・ナショナルGC=パー72)

 日本からただ一人出場する松山英樹(22)=LEXUS=は8日、練習ラウンドを実施。18ホールを回る予定だったが、痛めている左手への不安から大事を取って9ホールで切り上げた。

 思うように調整が進まないもどかしさが松山を仏頂面にさせた。アウト9ホールを回り終えると、松山は一緒に回ったフェルナンデスカスタノ(スペイン)と握手をしてクラブハウスへ引き揚げた。

 練習ラウンド前に行われた公式会見では「優勝を目指して戦いたい」と宣言。前日の公式練習初日は雷雨で中止となり、開幕を2日後に控えたこの日は、本番へ向けて総仕上げに入りたいところだったが、18ホール回ることはできなかった。

 9ホールで切り上げた理由を、松山は「気が向かなかったから」とだけ説明した。ラウンド後は練習場で約30分間、調整したが、ドライバーを打った際にテーピングを巻いた左手首をかばうしぐさも見せた。

 昨季終盤に左手親指に痛みを訴え、昨年12月の国内ツアー最終戦・日本シリーズJT杯を欠場。今年3月の米ツアー、ホンダクラシックでは左手首痛でスタート前に棄権した。本人は「大丈夫」と否定するが、いまだに左手の不安は消えていない。

 開幕前日(9日)の練習ラウンドも9ホールにとどめる予定。「もうちょっとしっかり調整したいけど、そうも言ってられない。しっかりとベストの状態に持っていけるように頑張るだけ」と悲壮感も漂わせた。2011、12年に続く3度目のマスターズは厳しい戦いが予想される。

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