勝 国内メジャー最多10バーディー!

 「ワールド・サロンパス杯・第2日」(9日、茨城GC=パー72)

 3週前に史上最年少優勝を果たした15歳のアマチュア、勝みなみ(鹿児島高1年)が、何と国内四大大会の1ラウンド最多となる10バーディー(3ボギー)で大会レコードタイの65をマーク。通算3アンダーまでスコアを伸ばし、初日の10オーバー115位から大躍進。予選通過を確実にした。

 雷雨で中断し、55選手が競技途中で順延となった。プレーを終えた中ではフォン・シャンシャン(中国)とカン・ヨウジン(韓国)が通算4アンダーで首位。

 ラストスパートのパワー源は、おにぎりだった。17番パー5。勝はティーショットを打ち終えると、フェアウエーを歩きながら、コンビニで買っておいたサケにぎりをパクついた。

 「お腹がすくのがいつも17番なんで。それに(中継)テレビのマイクにお腹の音を拾われちゃうので、食べました」

 このホールは、残り60ヤードの第3打を1・8メートルにつけて9個目のバーディー。第2打をピン手前13メートルに乗せた最終18番パー4ではキャディーに「ここは絶対バーディー取ります!」と宣言し、難しいスネークラインを読み切って、この日10個目のバーディーを奪った。

 憧れの宮里藍と夢の同組ラウンドが実現した初日は、強風の中で自分のゴルフを見失った。結果は1バーディー、11ボギーの10オーバー115位。珍しくしょげ返っていたが、沈む気持ちの中でもしっかりと出口を探っていた。

 キーワードは“ヘッドアップ”だった。「昨日の夕方、(優勝した時の)感じを思い出しながらパター練習をしていて、あの時は顔が上がっていなかったと気がついた。だから打った後、1秒くらいたってから顔を上げるようにしたんです」。ゴルファーなら誰でも知っている基本中の基本が、パッティングをよみがえらせた。

 日本全国が注目する中、並み居る強豪を押しのけてこの日のベストスコアをマーク。65は、アマチュア史上最少スコアでもある。ツアー優勝がフロックでなかったことを証明しただけでなく、メンタルの強さも見せたケタ外れの15歳。「明日も今日の感じを忘れずに楽しく回れたらいいなと思います」。女子ゴルフ界に、本物のスター候補が誕生した。

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