「ワールド・サロンパス杯・第３日」（１０日、茨城ＧＣ＝パー７２）

　日没サスペンデッドになった第２Ｒの残りと第３Ｒを行い、前日、アマチュアの公式戦最少スコア６５を出して通算３オーバーまでスコアを戻した勝みなみ（１５）＝鹿児島高１年＝は一転、３バーディー、６ボギーの７５と崩れ、通算６オーバーで５１位へ後退した。フォン・シャンシャン（中国）が通算６アンダーで首位を守り、成田美寿々（２１）が２打差の２位。宮里藍（２３）は１０位から逆転優勝を目指す。

　晴れ後曇り、いや、快晴後豪雨‐。勝のゴルフはお天気のように変わりやすい。ターニングポイントは１２番パー５。前半を３バーディー、１ボギーで回り「後半も攻めていくけどボギーは打たないように」と自分に言い聞かせた直後、ティーショットを左に曲げた。

　第２打も左の林の中。残り１２０ヤードの第３打は４Ｉで低い球を打ち、木の下をくぐらす作戦だったが、これが砲台グリーンに乗らず、第４打のアプローチも失敗。５打目を１メートルに寄せてボギーでしのいだものの、失った流れは取り戻せなかった。

　この１２番から４連続ボギーと大失速し、終わってみれば、前日出したアマチュアの公式戦最少スコア６５より１０打も多い７５。「１２番は昨日池に入れたので、それも怖かった。あそこでボギーを打ってから気持ちがそわそわして余裕がなくなった」とうなだれた。

　それでも１５歳の立ち直りは早い。「（スコアに波があるのは）自分のしたことだからしようがない。昨日はうれしかったのに今日は悔しい。だからまた挑戦したくなる。ゴルフが好きなんだと思います」。最終日のゴルフは晴れか曇りか、はたまた雨か。だからこそ勝のゴルフは面白い。