松山3位浮上「先週よりチャンス」
「メモリアル・トーナメント・第3日」(31日、ミュアフィールドビレッジGC=パー72)
4位で出た松山英樹(22)=LEXUS=は6バーディー、3ボギーの69と伸ばし通算10アンダーで首位と2打差の3位に浮上した。石川遼(22)=CASIO=は6バーディー、3ボギー、1ダブルボギーの71で通算2アンダーの47位。バッバ・ワトソン(米国)が通算12アンダーで首位に立った。
一度もフェアウエーを外さなかった。「その結果がバーディーにつながった」。ティーショットが好調な松山が首位との差を三つ縮め、順位を一つ上げた。大混戦の中で首位に立った1週間前に続き、米ツアー初優勝のチャンスを迎えた。
3番でグリーン手前からチップショットを決め波に乗った。4番(パー3)は第1打を1メートル半につけて連続バーディー。パー5の7番はバンカーからの第3打をカップの脇に寄せた。
11、12番のボギーで後退したものの、パー5の15番で2オンに成功し、18番で六つ目のバーディー。「触るだけだった」という下り4メートル強のパットを沈め、大きな歓声を浴びた。
2週連続となる優勝争いに「先週は不安な部分が多かった。今週はすっきりしていいショットが打てている。先週よりはチャンスはあるのかな」と語る。課題はやはり短いパット。今週は初日こそ堅実だったが「徐々に良くなくなっている」と、不安も隠さなかった。
首位は今年のマスターズ覇者のB・ワトソンで、背後に世界ランク1位のアダム・スコット(オーストラリア)や米国の若手最有力、ジョーダン・スピースが迫る。レベルの高い競り合いに「でも目指すところはいつも一緒」と、日本の賞金王が挑む。