日系米国人・平野ジェニファー首位発進

 「ヨネックス・レディース・第1日」(6日、ヨネックスCC=パー72)

 米サンフランシスコ出身の日系米国人、平野ジェニファー(24)が6バーディー、1ボギーの67をマークし、日本ツアー2戦目で首位発進を決めた。同じ5アンダー首位に大山志保(37)=大和ハウス工業=とナ・ダエ(韓国)が並び、1打差4アンダー4位に原江里菜(26)=NEC=ら4人が続いている。

 「ママサイドで言うと日系3世。パパサイドだと5世」。それだけ聞くと、なんだか訳が分からなくなるが、母方の祖母が日本人という平野。日本語はまだ聞いて理解できるだけであまり話せない。母に通訳をしてもらっているが、ゴルフでは存在をアピールした。

 「いつもはパッティングが得意じゃないけど、きょうは調子が良かったから、ショットはグリーンに乗せることだけ考えてやってました」。ドライバーショットの飛距離は平均230~240ヤード。やや変則的なスイングながら、「曲がらないショットがセールスポイント」だ。インから出て11番で3メートルのバーディーパットを決めると、16番パー3では5番アイアンでピンそば1メートル半に。後半アウトでも4つのバーディーを追加した。

 8番パー4でグリーン左に外して唯一のボギーをたたいたが、堂々トップタイで初日終了。「デビュー戦だった5月のサロンパス杯はすごくナーバスになっちゃったけど、もう大丈夫。トーナメントの雰囲気にも慣れましたから」と話した。

 サンフランシスコで生まれ育ち、マイアミ大を卒業後、昨年1月に日本に来た。「アメリカでゴルフやっても寂しいし、日本のトーナメントを見た時すごく楽しいと思った。ギャラリーもプレーヤーもみんな優しいし、刺し身、うなぎ、大好き」と目を輝かせる。

 すでにファイナルQT(最終予選会)61位でツアー単年登録しているプロだが、プロテストにも挑戦中。宮里藍の小技に憧れ、NHKの朝の連続テレビ小説のファンでもある。ユニークなニューフェースがV戦線に登場した。

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