小田孔2位浮上 悲願の日本タイトルへ
「日本プロ選手権日清カップ・第3日」(7日、ゴールデンバレーGC=パー72)
9位から出た小田孔明(36)=フリー=が7バーディー、2ボギーでこの日のベストタイとなる67をマーク。通算7アンダーでトップと1打差の2位に浮上し、初の日本タイトル奪取へ照準を定めた。3位から出た手嶋多一(45)=ミズノ=が69で回り、首位に立った。首位から出た大田和桂介(25)=麻倉GC=は82をたたいて通算4オーバーの37位に後退した。
悲願のメジャー制覇へ小田孔の目の色が変わった。予選2日間は体の動きが悪く「にっちもさっちもいかなかった」というが、この日朝、トレーナーに「全体重をかけたマッサージをしてくれ」とお願いした。効果はてきめんで、本来の躍動感あふれるスイングを取り戻すと、1番パー5で楽々と2オンしてバーディー発進。日本最難関のコースで7バーディーと量産した。
昨年の日本オープンでは首位で迎えた最終日にスコアを落として2位に終わっており、「日本」と名の付くタイトルへの思い入れは人一倍強い。このコースで行われた08年の南都オープンでは優勝。「いいイメージは残っている」だけに、このチャンスを逃すわけにはいかない。
1打差で追いかけるトップの手嶋は、同じ福岡県田川市出身。同郷対決に「多一さんには悪いけど、自分が勝たせてもらいます」と宣言した。この日は36歳の誕生日だったが、「お祝い?優勝したら家に帰ってします」。1日遅れのバースデーVを心待ちにした。