松山6位発進!怪物「パっと」光った
「全米オープン選手権・第1日」(12日、パインハースト=パー70)
松山英樹(22)=LEXUS=が4バーディー、3ボギーの69にまとめ、首位と4打差の6位と好発進した。昨年10位の松山は後半の1、2番のボギーで2オーバーまで落としたが、5番以降に3バーディーと巻き返した。トップは65をマークしたマルティン・カイマー(ドイツ)。谷口徹は72で50位。77の矢野東は134位、81をたたいた宮里聖志は154位と大きく出遅れた。
難コースをものともせず、松山が鋭いショットを次々に繰り出した。チャンスでパットもさえ、上々の滑り出し。それでも「波に乗っていけたというのはないけど、結果がいいので良かった」と表情をさほど変えなかった。
25歳のファウラー、20歳のスピースと、米国の実力派の若手と同組。後半の1、2番(ともにパー4)は第2打がグリーンからこぼれ、連続ボギーをたたいた。
ただ、ここから盛り返すのが底力だ。2人に負けない高い弾道の球を放ち、パー5の5番で一つ返し、6番(パー3)は1打目を2メートルにつけてバーディー。8番(パー4)では残り178ヤードの2打目を7番アイアンで3メートルに乗せ、バーディーパットを決めた。「切り替えるつもりはなく、普通にやった。1ホールずつ消化するだけだった」と、集中力を強調した。
ラウンド中に右肩を気にするそぶりを見せ、関係者によると競技終了後にアイシングを施した。本人は「変だと思うくらい。寝れば治る」と深刻な影響は否定したが、一抹の不安も残る。
日本男子初のメジャー制覇の期待を背負う22歳。笑みはほとんど見せず「今日のように粘り強く頑張りたい」と誓った。