松山V圏脱落23位…因縁の相手影響?
「全米オープン選手権・第3日」(14日、パインハースト=パー70)
14位で出た松山英樹(22)=LEXUS=は4バーディー、6ボギー、1ダブルボギーの74とスコアを落とし、通算4オーバーの23位に後退。首位とは12打差がついた。マルティン・カイマー(ドイツ)が通算8アンダーで単独トップを守り、5打差の2位にリッキー・ファウラー、エリック・コンプトンの米国勢が続いた。谷口徹(46)=フリー=は88と崩れ、通算23オーバーで予選通過者では最下位の67位と低迷。
3日目のペアリングで、松山と同組になったのは、イアン・ポールター(英国)だった。3月の試合で松山の不手際に抗議した、因縁の選手だ。
カイマーの独走に待ったをかけたいところだったが、松山は立ち上がりからリズムに乗れなかった。3番パー4で第2打をグリーン奥の砂地に打ち込んだ。最初のアプローチは弱すぎ、次はグリーンの反対側へオーバー。痛恨のダブルボギーをたたいた。前半は40と崩れ、インでは1打取り返したものの。この日4つ落として順位も23位に後退した。
ポールターも1バーディー、5ボギーと、見せ場はほとんどなし。松山のいいショットには声をかけていたが、もともと気性の激しい性格で、ギャラリーと何事か言い合いをする場面もあった。
松山はカイマーと12打差となり、優勝争いから遠のいた。プレー後は「今まで通り同じ攻め方でやったが、いいショットを打っても距離感がずれて大きなミスになった。あと1日、どうやったら調子が良くなるかを考えて、一晩過ごしたい」と淡々と話した。
ポールターについては触れなかったが、くしくも3日目が終わって再び同順位。最終日も一緒に回ることになった。