松山失速…バーディー先行も乗り切れず
「全米プロ選手権・第3日」(9日、バルハラGC=パー71)
69位から出た松山英樹(22)=LEXUS=は5バーディー、4ボギーの70と一つスコアを伸ばし、4バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの71で回った小田孔明(36)=フリー=とともに通算イーブンパーの56位となった。メジャー2連勝を狙うロリー・マキロイ(25)=英国=が67で回り、通算13アンダーで首位を守った。
乗れそうで乗れない。「いい感触が戻らない」と話していた松山は、実力の片りんをのぞかせながら、伸ばしきれなかった。
前半は一気に順位を上げた。1番で2打目を2メートルにつけ、3番パー3は第1打を1メートルにぴたり。292ヤードと短く設定された4番はドライバーでグリーン右まで運び、2打目を20センチに寄せて楽々バーディー。「良かったところはあった。バーディー先行でいいプレーができた」と途中までは納得の内容だった。
ところが5番で2メートルほどのバーディーパットがカップを1周して外れ、勢いが止まった。11番は2メートルがカップに蹴られ、痛恨の3パット。ショットも乱れ始め、17番までで計4ボギーと急失速した。
「後半はいい感じで打っても曲がって、感覚と結果のずれがまだ大きいなという感じ」。スイングの不安は薄れつつあるが、ぎりぎりでラフにつかまるなど、精度はあと一歩、詰め切れていない。
昨年メジャーで2度トップ10入りを果たした松山にとって、不本意な順位で迎える最終日。「まあ、アンダーパーで回りたい」と控えめな目標が口をついて出た。