藍超えへ愛1差2位「楽しく回れた」
「日本女子オープン選手権・第1日」(2日、琵琶湖CC栗東=パー72)
今年9月の日本女子プロ選手権を制した鈴木愛(20)=フリー=が6バーディー、2ボギーの4アンダーで回り首位に1打差の2位とメジャー連覇へ好スタートを切った。東浩子(22)が5アンダーで単独首位。穴井詩、菊地絵理香が鈴木と並んで2位、アマチュアの勝みなみ(16)=鹿児島高1年=はイーブンパーの28位につけた。
痛む両足を踏ん張って、鈴木がクラブを振った。最終18番。ピンまで残り132ヤードの第2打はギャラリーの歓声に後押しされるように、カップの左10センチについた。これを“お先に”沈め4アンダー2位で初日を終えた。
9月の日本女子プロ制覇が自信になっている。6、7番で連続ボギーをたたいた後に4バーディーを量産し「選手権の優勝がいい経験になった。今日はメジャーのプレッシャーもなく楽しく回れた」。同組の実力者・宮里美を見て「ラフに入れても確実にパーで上がる。グリーン周りが上手」と、高い技術を学ぶ余裕もあった。
前週からアイアンの状態が悪かったが、前日の練習で「グリップのコックを上から下ろすように」修正してスランプ脱出。この日の爆発につなげた。
20歳149日でのメジャー2勝達成なら、宮里藍の21歳83日を大幅に更新する。ニトリレディースから前週まで日本女子プロ優勝をはさんで5週連続予選通過で、両足のひざから下が悲鳴を上げているが、「ストレッチやマッサージでケアして臨みたい」。大記録樹立へ、痛みを気持ちで乗り越える。