有村が首位浮上「思い切って攻める」

 「日本女子オープン選手権・第2日」(3日、琵琶湖CC栗東・三上C=パー72)

 18位からスタートした有村智恵(26)=日本ヒューレット・パッカード=が6バーディー、1ボギーの67をマークし、通算6アンダーで首位に立った。2位から出た菊地絵理香(26)=オンワードホールディングス=も3バーディー、1ボギーの70でまとめて有村と首位を分けた。初日首位の東浩子、昨年優勝の宮里美香ら6人が1打差の3位に並んだ。熱愛を告白した森田理香子は通算2オーバーの38位。アマチュアの勝みなみは1打及ばず予選落ちした。

 強い有村が帰ってきた。前半インで2バーディーを奪い、折り返した1番パー5。残り75ヤードの第3打を52度のウエッジでピン左1メートルに乗せてバーディーを奪う。続く181ヤードの2番パー3もユーティリティーの4番で手前1メートルにオン。難なくスコアを伸ばした。

 「今週は結果は気にせず思い切って攻めようという気持ちでした。久しぶりにこんなゴルフができました」

 厳しいコースセッティングの米ツアーに参戦したことでショットメーカーが迷路に入り込んだ。美しいフェードが陰を潜め、ティーショットが乱れた。今季は16戦で8度の予選落ち。賞金ランク106位と低迷し、シード権確保は絶望的だ。

 「アメリカでは予選通過ばかり気になり、スイングが小さくなっていた。縮こまった動きになっていた」

 迷いを振り切るきっかけは初心に戻ることだった。帰国して東北高の同期・原や今週同組の申ジエのスイングを見て「みんなすごく気持ちよく振っている。自分も以前はああだったと思い出させてくれた」。試合で首位に立つのは昨年6月23日の米ツアー、ウォルマートアーカンソー選手権2日目以来。「2日間こういう位置で回れて自信になった。明日もいいゴルフが出来るかなと思う」。出口は見えた。

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