樋口久子氏が文化功労者に ゴルフ界初
日本女子プロゴルフ協会現相談役で女子史上最多のツアー通算72回の優勝(国内69勝、海外3勝)を誇る樋口久子氏(69)が24日、今年度の「文化功労者」に選出された。ゴルフ界として初の栄誉で、国内外の活躍に加え、若手の育成や競技の普及に尽力したことに高い評価を受けた。
樋口氏は1967年に日本初の女子プロゴルファーとなり、第一人者としてけん引。77年に全米女子プロゴルフ選手権に優勝。97年に協会会長に就任し、11年1月まで務めた。03年には世界ゴルフ殿堂入りも果たした。
2005年に日本体育協会理事に就任し、日本のスポーツ振興にも多大の貢献。07年に紫綬褒章を受章し、08年国際女子スポーツ殿堂入りもした。
「今回選ばれて身に余る光栄。重く受け止めている。これからもゴルフを通じ社会貢献に尽力していきたい。いろんな人に助けられ、私1人でやったことじゃない」と、周囲の支えに感謝した。
人気低迷にあえいでいたころに協会会長に就任。「これ以上は(女子ゴルフは)悪くならないという感じだったし、私は苦労は感じないの」と当時を振り返った。近年は宮里藍、横峯さくららの台頭もあり男子をしのぐ人気をもたらした。
「ジュニア育成を進めてゴルフを普及し、ゴルフを通してやっていければ」と見据えるのは20年東京五輪。体調面の不安への質問が飛ぶと、「あと6年、まだまだもうろくさせないでよ!」と元気に笑い飛ばした。