ツアー未勝利男・平本がV圏内3位浮上
「ブリヂストンオープン・第3日」(25日、袖ケ浦CC=パー71)
ツアー未勝利、プロ8年目の平本穏(やすき、28)=アイディオー=が67で回り、通算8アンダーにスコアを伸ばして13位から3位に浮上した。小田孔明(36)=フリー=が69で回り、通算12アンダーとして前日の単独首位を守った。3打差の2位は矢野東。招待選手のブラント・スネデカー(米国)は9ホール終了後に体調不良で棄権した。
ノーシードの平本が首位と4打差のV圏内に突入した。スタートの1番でバーディー発進を決めると、その後も13番までに5バーディー。「今年、自力で(レギュラーツアーに)出場できるのはこの試合が最後かもしれないので、『優勝争いするつもりでやろうよ』とキャディーさんと話していたのが良い方にいってますね」と満足そうに語った。
今季は昨年のツアー最終予選会21位の資格で参戦。今大会前までの賞金ランキングは95位(約378万円)でシード権獲得にはほど遠い。広島の賀茂CCで研修生仲間だった竹谷が6月の日本ツアー選手権でツアー初V。同じく研修生仲間の沖野も下部ツアーで優勝する中、思うような成績を残せていない。
「僕だけ取り残されて悔しい。明日はガツンといきますよ」。今大会5位以内に入れば次週のマイナビABC選手権の出場権を得られるだけに自然と言葉にも力が入る。
さらに「僕は妄想だけは一流」と言うだけあって、「単独2位ならシード権確定。優勝インタビューで『優勝争いは体に悪いね』と言いたい願望がある。最終日はどんどんピンを狙ってバーディーを取りたい」。妄想を現実に変えるべく気合を入れ直した。