大山完全V!SB王会長から祝福電話も
「マスターズGCレディース・最終日」(26日、マスターズGC=パー72)
大山志保(37)=大和ハウス工業=が初日からの首位を守り、大会初となる完全優勝を果たした。6バーディー、2ボギーの68で回り通算19アンダーで今季2勝目、通算15勝目を挙げ史上9人目となる生涯獲得賞金7億円を突破した。アン・ソンジュ(27)=韓国=は2打差の2位で3週連続Vはならず。アマチュアの勝みなみ(16)=鹿児島高1年=が65をマークして15位となり、ベストスコア賞を獲得した。
最終18番、80センチのVパットを沈めると大山は緊張から解放された表情で両拳を握り天に突き上げた。前半2、3番で連続ボギー。後半はアン・ソンジュとデッドヒート。「集中」と自らに言い聞かせ4日間、首位を走り抜いた。
08、11年に続く3度目制覇、完全優勝はいずれも大会初。「記録を作る。自分への挑戦」と偉業を達成した。
両親、長兄・秀樹さん(40)が見守る前での歓喜だ。地元・宮崎で過ごすオフには早朝5時半に起きて練習に付き合ってくれた秀樹さんに恩返しするとともに、有馬温泉で最高の家族旅行が過ごせることになった。父・晃さん(74)には長年、親交のあるソフトバンクの王貞治会長からお祝いの電話も入った。
06年に賞金女王獲得後は両肘、左肩の故障など苦しんだが今季2勝。37歳、衰え知らずの秘訣(ひけつ)は「燃えたい」と言う向上心に尽きる。「大山と言えばガッツあるプレー」と大目標の16年リオ五輪出場へ向け、代名詞のガッツポーズをまだ何度でも繰り出す。