松山、1打及ばず3位 米2勝目スルリ
「現代自動車チャンピオンズ・最終日」(12日、カパルアGCプランテーションC=パー73)
松山英樹(22)=LEXUS=の米ツアー2勝目は持ち越しになった。首位から出て前半2つ伸ばしたものの、後半はパットを決めきれず70止まり。通算20アンダーで1打及ばず3位だった。24歳のパトリック・リードが、通算21アンダーで並んだジミー・ウォーカーとの米国勢同士のプレーオフを1ホール目で制し、今季初勝利、通算4勝目を挙げた。
最終18番パー5。松山は2メートルのバーディーパットをわずかにカップ左に外すと、顔をしかめた。つかみかけていた2015年初戦Vが、手からすり抜けていった。
5番、7番でバーディーを奪い、15番もバーディーとしたものの、ここからパットが入らなくなった。16番で4メートル、17番も7メートルをわずかに打ち切れなかった。
テレビインタビュー後は、悔しさを押し殺すようにファンへ黙々とサインを書き続けた。その後、足早にロッカールームへ向かい、気持ちを落ち着け、報道陣の前に出てきたのは20分後だった。
「ショットもパットもしっくりこず、きょうは一発もいいスイングができなかった。勝てなかったので悔しい」
とはいえ、賞金ランク、ポイントランクとも10位に浮上。昨年の米ツアー優勝者だけが出場を許された大会でV争いをしたことは、メジャー制覇へ大きな財産になる。
「こういう経験を何回もするうちに慣れていくと思う。そういうことは大事」。収穫と課題を手にホノルルへと移動し、次戦のソニーオープン(15~18日)に臨む。