松山“お祭りムード”にも冷静69
「フェニックス・オープン・第1日」(29日、TPCスコッツデール=パー71)
日没により9人が終了できなかった。松山英樹(22)=LEXUSス=は4バーディー、2ボギーの69で回り、暫定29位とまずまずのスタート。石川遼(23)=CASIO=は2バーディー、2ボギーの71で暫定65位だった。昨年8月の全米プロ以来5カ月ぶりの米ツアー出場となったタイガー・ウッズ(39)=米国=はショットが大きく乱れ73で暫定104位と大きく出遅れた。64をマークしたライアン・パーマー(米国)が暫定首位に立った。
例年4日間で20万人前後のギャラリーが集まる米ツアー屈指の人気大会。松山はマスターズ2勝で米ツアー屈指の人気者、バッバ・ワトソンと予選2日間を回ることになった。その初日、ワトソンを応援する大変な騒ぎの中、存在感はしっかりと見せつけた。
プレー前は「ショットの調子が悪い」と話していたが、3番パー5でグリーン右バンカーから距離のある難しいショットを2メートルにつけバーディー先行。7番で2メートル、9番も4メートルを沈めて前半は3アンダーと伸ばし、昨年3位に入った大会との相性の良さを見せた。
後半に入るとティーショットが不安定になり、14番はバンカーから寄せきれずにボギー。15番パー5もフェアウエーから打った残り254ヤードの第2打がやや右に出てグリーン手前で池ポチャ。連続ボギーと後退したが、最終18番は残り133ヤードの第2打をピン上1・5メートルにつけ、バーディーで締めくくった。
同組のワトソンは65で暫定2位タイ。松山は「やっぱり、あの飛距離はすごい。自分には出せない。途中から(声援で)耳が痛くなるほどうるさかった。昨年は(注目度が低くて)こんな組に入っていなかったんで、もう少し静かにやれた」と苦笑い。それでも「途中の14、15番はバタバタしたけれど、いい感じで上がれた。明日もこれくらいいいゴルフができればいいな」と手応えはありそうだ。