松山、後半盛り返し71「よく耐えた」
「フェニックス・オープン・第2日」(30日、TPCスコッツデール=パー71)
29位から出た松山英樹(22)=LEXUS=は71で回って通算2アンダー、暫定27位に上がった。
前半インでスコアを四つ落とした松山が見事に盛り返した。後半は長いパットを沈め、3連続を含む4バーディー。「ナイスカムバック」の歓声に思わず白い歯がこぼれた。
出だしの10番で1メートル強のパーパットがカップに蹴られた。11番では第1打を池に入れてダブルボギーと、最悪の滑り出しだった。14番は第1打が右に出て、まさかのOB。しかし、5メートルのボギーパットを沈めて踏ん張った。「ダボにしていたら切れていたかも。あれは大きかった」
折り返しの1番パー4で流れを変えた。第1打を右に曲げながら次をグリーン手前のカラーまで運び、6メートルをパターで決めバーディー。2番は9メートル、3番も8メートルと長いパットを次々とカップに沈めると、徐々にショットの精度も取り戻した。
予選落ちの危機を免れ「よく耐えた」と胸をなで下ろした。序盤に崩れたのは「かみ合わせが悪かっただけ」と自信は失っていない。「少しでも差を縮めて、最終日に優勝争いができる位置で終わりたい」と残り2ラウンドをにらんだ。