ウッズどうした!?大乱調82で最下位

 「フェニックス・オープン・第2日」(30日、TPCスコッツデール=パー71)

 日没のため15人が競技を終えられなかった。今季初戦のタイガー・ウッズ(39)=米国=が大乱調でプロ転向後ワーストの82。通算13オーバーで暫定132位の最下位に沈んだ。初日に続いてグリーン周りでミスを繰り返した。29位から出た松山英樹(22)=LEXUS=は71で回って通算2アンダー、暫定27位に上がった。石川遼(23)=CASIO=は73とスコアを落とし、通算2オーバーの暫定78位で予選落ちが濃厚。

 今週のアリゾナ州は、ゴルフのフェニックス・オープンとアメフットのスーパーボウル(1日)を見るために米国各地から多くの人が集まった。だが、ゴルフでは主役だったメジャー14勝のウッズが信じられないようなミスを繰り返し、予選ラウンドで姿を消した。82は、2002年全英オープン3日目の81を塗り替えてプロ入り後ワースト(アマチュア時代のワーストは1995年全米オープン第2日の85)。

 前日に続いてグリーン周りで大苦戦した。前半インは14番で残り約30ヤードのショットを10ヤード以上もショートするなどしてダブルボギー。15番は第1打が左の池につかまり、さらにグリーン横のバンカーからグリーンをオーバーさせてトリプルボギー。後半も4番でグリーン奥からの寄せを反対側のバンカーに入れるなど、まったくいいところがなかった。

 失敗するたびにギャラリーからは「どうした、タイガー」と悲鳴にも似た声が上がった。一緒に回ったジョーダン・スピース(米国)は憧れていたウッズの乱調に「見ているのも痛々しかった」と語り、現地のテレビ解説者は「アプローチイップスではないか」と指摘した。

 ウッズは昨年8月の全米プロの後、腰痛の治療に専念し、今回が5カ月ぶりの米ツアー復帰だった。プレー後は「スイング改造(の影響)が寄せに出た。それが原因。誰しもこんな日がある。僕の場合はみんなが注目してしまうだけ」と努めて明るく振る舞い、「家に帰って練習する」と早々と立ち去った。次戦は5日開幕のファーマーズインシュランス・オープン。短い時間の中で、どこまで立て直せるか。

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