松山また1打差V逸…パットに泣き失速
「フェニックス・オープン・最終日」(1日、TPCスコッツデール=パー71)
松山英樹(22)=LEXUS=の米ツアー2勝目はならなかった。3打差の2位タイから最終組で出て、一時は単独首位に立ったものの、終盤伸ばせず、通算14アンダーの2位で終了。66で回ったブルックス・ケプカ(24)=米国=が通算15アンダーでツアー初優勝した。松山は3週前の現代自動車チャンピオンズに続き、またも1打差で泣いた。
「まだまだ練習が足りない。自信を持って試合に臨めていない結果がこういう形になった」。3週前、1打差でプレーオフに進めなかった松山。またも1打差で、手にしかけていた米ツアー2勝目を逃してしまった。
スタートは最高だった。前日4連続バーディーで終えた勢いのままに、1番パー4で残り128ヤードの第2打を50度のウエッジで直接放り込むイーグル。ギャラリーから割れんばかりの大歓声を浴びた。3番で2・5メートル、5番でも4メートルのバーディーパットを沈めて首位をとらえると、13番パー5ではグリーン奥からの第3打を1メートル弱に寄せて、ついに単独トップに立った。
だが、ここから持ち前の強気のパッティングが影を潜めた。直後の14番ではピン上12メートルから最初のパットを2メートルショートさせ、3パットのボギー。15番は6メートル、17番では4メートルのーディーパットを決められず、逆に15番で15メートルを沈めてイーグルを奪っていた同組のケプカに逆転を許した。
「昨日までピンを刺していたショットが、今日は一回もピンを刺していない」。最も悔やんだのが最終18番での5メートルのバーディーパット。決めればプレーオフだったが、打った瞬間から入らないのが分かった。「ラインも全然違った。すごく残念。大事なところでのプレーがまだまだダメ。優勝争いの中でプレーする課題というのが分かった」と、気持ちの弱さを反省した。
だが、この2位で約47万ドル(約5500万円)を獲得し、賞金ランクは9位、シード権争いに直接関係するポイントランクは10位にアップした。シーズンはこれからが本番。「次に勝ったとき、この経験が生かされたと思いたい」と前向きな言葉を口にした。