松山またまたまた…猛追も1打差V逸
「ノーザントラスト・オープン・最終日」(22日、リビエラCC=パー71)
7打差の19位から出た松山英樹(22)=LEXUS=は6バーディー、2ボギーの67で回り、通算5アンダーで、優勝したジェームズ・ハーン(米国)と1打差の4位に入った。ハーンは3人によるプレーオフを制してツアー初勝利を挙げた。
難しいコースで7打差を追った松山が底力を示した。「最後まで(勝負を)捨てないでやるのは大事だと思った」と6バーディー(2ボギー)を奪い、67はこの日2番目のスコア。今年に入り5戦で3度目のトップ5入りを果たした。
やさしいパー5の1番でバーディーを奪って滑り出し、11番までに三つ伸ばして上位の背中をとらえた。ところがここで「ちょっと頑張れば(優勝争いも)あるかなと思うと3パットしてしまった」と、気負いが14番のボギーにつながった。
中盤まで絶好調だった第3日も、後半に痛い3連続ボギー。同じ展開での失速で米ツアー2勝目は遠のいた。「ミスになったのは欲ばっかり出たからだと思う」と反省した。
ショットの出来には「ほとんど納得できない」と言い続ける松山。ただ、残り157ヤードの第2打をピンに絡めた18番の第2打など、好成績を裏付ける切れ味を随所に見せる。「こういう経験を続けていけば、いつか自信になるかもしれない」
メジャーの頂点を目標にする。野心や欲をどう制するかが、新しい課題になりつつある。