14歳莉李亜 首位と3差!堂々14位
「ダイキン・オーキッド・レディース・第1日」(6日、琉球GC=パー72)
宮里藍の“DNA”を受け継ぐ中学2年生の大型アマチュア新城莉李亜=あらしろ・りりあ(14)=沖縄・屋部中2年=が5バーディー、4ボギーの1アンダー71で回り、首位に3打差の14位につけた。昨季の賞金女王、アン・ソンジュ(韓国)が4アンダーで首位。2013年賞金女王の森田理香子、宮里美香、穴井詩ら6人が1打差の2位に並んだ。
14歳の中学生が百戦錬磨のプロを震え上がらせた。新城が放ったドライバーショットは高い弾道を描いて260ヤード先のフェアウエーをとらえた。同組の服部、原を10ヤード以上もアウトドライブ。末恐ろしい飛距離を武器に5個のバーディーを量産し、堂々首位に3打差の14位につけた。
1月に行われた今大会のアマチュア選手権を制して本戦出場権を獲得した。プロの試合は初出場とあって「家を出たときからずっと緊張していて、朝は吐いてしまった」と重圧とも闘ったが「でも、1番のティーショットだけ緊張したけど、あとは楽しく回れました」と屈託のない笑顔を見せた。
宮里藍のDNAを受け継いでいる。3歳でゴルフを始めてからずっと指導を受けている祖父の知念敏光さん(61)は、宮里の父・優氏に足掛け20年間師事した門下生。「私が莉李亜に教えたことはすべて優先生から学んだもの。飛球線と地面に平行になったところに収めるトップの位置は繰り返し指導している」。新城のショットが安定しているのはこの指導のたまものだ。
「藍さんとは前にお会いしてあいさつしました。将来については、プロは厳しいので保育士も選択肢に入れているけど、今はゴルフを頑張りたい」。宮里藍が04年にプロ初勝利を挙げた今大会で、今度は新城が旋風を巻き起こす。