宮古島出身・川満3位 地元で初Vだ
「ダイキン・オーキッド・レディース・第2日」(7日、琉球GC=パー72)
14位から出た沖縄・宮古島出身のプロ5年目・川満陽香理=かわみつ・ひかり(27)=GOLF5=が6バーディー、1ボギーの67を出し、通算6アンダーの3位に浮上した。同じ所属先で首位の穴井詩(27)=GOLF5=とは2打差。最終日は地元の声援の後押しも受けて逆転初優勝を目指す。テレサ・ルー(台湾)が1打差の2位。2年ぶりの大会制覇を狙う森田理香子ら7人が通算4アンダーの4位にいる。
地元沖縄の応援を力に変えた。152ヤードの8番パー3。川満が8Iで放ったボールはピン手前1メートルに落下し、カップの横30センチに止まった。「実はティーを拾っていて見ていなかったんです」。ギャラリーから沸き上がる大きな歓声でスーパーショットを確認。難なくバーディーを奪った。
159ヤードの13番パー3はスーパーを超えてミラクルだった。同じく8Iで打ったボールはカップ10センチにピタリ。あとわずかでホールインワンというショットに「優勝へちばりよー(沖縄方言で頑張れ)」の声援が飛んだ。
生まれは沖縄本島の南に位置する宮古島で、川満は“日本最南端”出身の女子プロ。現在は琉球GCから車で30分の豊見城市に自宅があるが、地元開催の今大会への思い入れは強い。宮古島の平良北中1年で予選会に初めて参加し、立命大1年まで毎年挑戦を続けた。同2年の時に日本女子学生に優勝したことで主催推薦を受け、初めて本戦へ出場。過去6度出場し2012年の40位が最高だ。
「沖縄の試合、特に中学からトライしてきたこの試合は気持ちが入る。沖縄には(宮里)藍さんや(諸見里)しのぶさんといった素晴らしい先輩がいる。自分もその位置に近づきたいなと思う」
最終日は同じ所属で同様に初優勝を狙う穴井が同組。「同じチームなので、私からの一方通行ではありますが、ライバル意識がある。負けないぞという気持ちでいきたい」。沖縄の声援を味方につけて、川満が頂点を目指す。