堀奈津佳“NEWスタイル”で首位発進
「Tポイント・レディース・第1日」(20日、若木GC=パー72)
2季ぶりのツアー3勝目を狙う堀奈津佳(22)=サマンサタバサ=が7バーディー、1ボギーの66をマークし、単独首位に立った。1打差の2位にO・サタヤ(タイ)、さらに2打差の3位に笠りつ子(京セラドキュメントソリューションズ)がつけた。ホステスプロの木戸愛(ゼンリン)は70で4位。昨年優勝の森田理香子(リコー)は7位で発進した。
ニュー堀奈がギャラリーを沸かせた。2番パー4、残り170ヤードの第2打を5Iでピン横2メートルにピタリとつけた。2段グリーンが難度を高めるコースで、ピンが立っている面をしっかりとらえてのバーディー。「今日はピンが切ってある狭いエリアに乗せられたので、メリハリあるゴルフができた」と、満面に笑みを浮かべた。
13年に2勝を挙げてブレークしたが、昨年は未勝利。賞金ランクは10位から44位へ急降下し、「去年は何が何だか分からないうちに終わった感じ」と、初めて経験するスランプに悩んだ。
トンネル脱出のきっかけはオフのタイ合宿中につかんだ。昨年までは自分の調子の良しあしだけを意識して試合に臨んでいたが、ゴルフは対コースという基本を再認識。今年はコースのデータ収集を入念に行ってから臨み、マネジメントを最優先するようスタンスを変えた。
「今年の自分は去年とは違う。ラウンド前から試合への準備、自分のやるべきことができている」。13年アースモンダミン杯以来の頂点へ突き進む。