渡辺3位発進 連覇へビッグドライブ
「アクサ・レディース・第1日」(27日、UMKCC=パー72)
昨年覇者の渡辺彩香(21)=ユピテル=がバージョンアップした飛距離を武器に4バーディー、ボギーなしの68を出し、首位に1打差の3位と連覇へ好スタートを切った。イ・ボミ(韓国)、O・サタヤ(タイ)が5アンダー67で首位に並んだ。渡辺とともに酒井美紀(国際スポーツ振興協会)も3位につけた。
ニュー渡辺がベールを脱いだ。520ヤードの1番パー5。滑らかなスイングから繰り出されたボールはほぼ一直線に飛び出し、300ヤード先のフェアウエーを捉えた。「1番のティーショットが今日一番よかった。飛び出した瞬間、自分も目で追えなかった」。10番パー5は楽々2オン。401ヤードの11番パー4も第2打の残り距離は111ヤードだった。
元来ロングヒッターだが、昨季までのフェードは曲がり幅が大きかったため、飛距離のロスがあった。そこでオフに一念発起し、ストレート系の弾道への改造に取り組んだ。開幕から3戦は安定感を欠き、すべて予選落ちしたが、今大会前のプロアマ戦で樋口久子・日本女子プロ協会相談役から「スイングが以前よりよくなっている」とお墨付きをもらい、自信を持って振り切れるようになった。
昨年、この大会でプロ初優勝を飾り、今年はディフェンディングチャンピオンとして駐車スペースも特別扱い。「うれしいですね。ここに来ると去年を思い出します。明日はパットが入ればスコアを伸ばせる」。連覇をしっかりと視界に捉えた。