藍13位後退「思うように打てない」
「ANAインスピレーション・第2日」(3日、ミッションヒルズCC=パー72)
首位と1打差の2位から出た宮里藍(29)=サントリー=は1バーディー、3ボギーの74で通算2アンダー、スコアを落とし5打差の13位に後退した。72で回った横峯さくらと73の上原彩子はともに通算1オーバーの42位、宮里美香は3オーバーの63位となった。野村敏京は7オーバーで予選落ちした。65をマークした金世ヨン(韓国)が通算7アンダーで首位に浮上した。
朝一番のティーショットで異変を感じたという。「背中が硬い。思うようなタイミングで打てていない」。ドライバーが地面に触れ、力なく舞い上がった球は左のラフへ転がった。ボギー発進した宮里藍は修正も遅れ、スコアを落とした。
メジャーの重圧なのか、朝夕の気温差の大きな土地での調整の難しさか。スタート前から何とか体をほぐそうとしたが、間に合わなかった。4メートルのバーディーパットを入れた2番も第1打は大きく左へ曲がった。4番ではショットが右、左と乱れボギー。7番では3パットをたたいた。
本来のショットが戻ってきたのは「14番くらいから」で、数少ないチャンスも生かせないで終わった。
第3ラウンドからはピンの位置も、メジャーとしてより厳しくなる可能性が高い。「今の自分を試せるチャンスで、しっかり挑戦する気持ちで臨みたい」。優勝争いに踏みとどまれるか、勝負となるラウンドへ気持ちを引き締め直した。