首位・阪神に力もらって みなみ急浮上

 「ヤマハレディース葛城・第3日」(4日、葛城GC山名C=パー72)

 28位から出たアマチュアの勝みなみ(16)=鹿児島高2年=が5バーディー、2ボギーの69をマーク、通算イーブンパーの7位に急浮上した。大好きな阪神の開幕ダッシュに力をもらった。最終日は昨年KKT杯バンテリンレディース以来のプロツアー2勝目を目標に7打差ミラクル大逆転を目指す。首位から出た藤本麻子は2つスコアを落としたが、通算7アンダーで首位を死守。4打差の2位にイ・ボミ(韓国)と三塚優子が並んだ。

 好調阪神に勇気をもらった。大の虎党で知られる勝が7位急浮上の秘密を教えてくれた。ラウンド後のクラブハウス。少し声を潜めて「応援しているチームが活躍しているので、自分も頑張らなきゃいけないという気持ちになります」。特に前夜、巨人との伝統の一戦での劇的勝利に感銘を受けた。

 初日、2日目は難攻不落の葛城にはね返されたが、この日は違った。3番パー5で第3打を1・5メートルに乗せてバーディーを奪うと、5番3メートル、9番4メートルを沈めた。13、14番で連続ボギーも18番で1メートルを入れてバーディーフィニッシュ。「18番のバーディーでボギーの悔しさが消せた」と満足の笑みを浮かべた。

 好調なパットの秘密は先週のニュージーランド・アマチュア選手権(3位)で変えたグリップ。昨年優勝を果たしたKKT杯バンテリンレディースの時の形に戻した。このいわばVグリップと、今週換えた新パター「オデッセイ・WORKS・VERSA♯1」の相乗効果で「フィーリングよく打ててます」と手ごたえは十分だ。

 最終日は首位藤本との7打差大逆転を狙う。数字的には苦しくても、阪神の開幕2試合連続サヨナラ勝ちを見た以上、あきらめるわけにはいかない。「本当にチャンスだと思う。優勝を狙えない位置ではないです」。勝にはミラクルがよく似合う。

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