タイガー復活Vへ虎視たんたん
「マスターズ」(9日開幕、オーガスタ・ナショナルGC=パー72)
男子ゴルフのメジャー第1戦・マスターズは9日、米ジョージア州のオーガスタ・ナショナルGCで開幕する。2年ぶり20回目の出場となるタイガー・ウッズ(39)=米国=は7日、9ホールのラウンド後、公式会見に出席して復調をアピール、優勝を狙うと公言した。松山英樹(23)=LEXUS=は練習ラウンドで18ホールを回り、入念な調整を行った。
“元王者”が、幾多の苦難を乗り越えて、自信満々の姿を取り戻した。公式会見に出席したウッズは「思い出深いこの試合に、最高のレベルで戻ってこられたことを喜んでいる」と切り出した。
2月のファーマーズ・インシュアランス・オープンは腰痛で途中棄権。その前週のフェニックス・オープンでは2日目に自己ワーストの82をたたいて予選落ちしており、アプローチイップスも疑われるほどの不調だった。
それから2カ月余り。ウッズは「信じてもらえないくらい、本当に朝から晩まで練習していた。とにかくボールを打ち続けた」と、猛練習による不振克服を明らかにした。
年齢を重ね、物腰が柔らかくなったという指摘に照れ笑いしつつ「試合では今までと変わらない。(モチベーションは)勝つこと。勝つのが好きだから」。開幕前日の8日に行われる恒例の「パー3コンテスト」にも2004年以来、久々に出場する。不調時より3キロ減の86キロへとシェープした体と、奥行きを増したハートで、5度目のマスターズ制覇へ照準を定めた。