松山12位で予選通過!初イーグルも
「マスターズ・第2日」(10日、オーガスタ・ナショナルGC=パー72)
松山英樹(23)=LEXUS=は1イーグル、3バーディー、3ボギーの70で通算3アンダーの12位に上がり、プロとしては初めて予選通過を果たした。ただ、首位とは11打差に広がった。通算2オーバー、50位タイまでの55人が予選を通過した。
思い通りでなくてもうまくいくことがある。松山の2番。左ドッグレッグ、打ち下ろしの575ヤードパー5。第1打は右からのアゲンストにあおられる形で、2打目は初日より30ヤード以上長い、289ヤードを残す形となった。
これを「グリーン近くにいけばいい」と、全く無欲でスプーンを使ったところ、左5メートルにナイスオン。この“幸運”を逃すことなく、マスターズ200ホール目にして初めてのイーグルを奪取した。
一喜一憂はしない。「パー5はバーディーが欲しいところ。(イーグルで)1個貯金ができたなあ」と、とにかく平たんに受け止める。だからその後3、7番とボギーが来ても、気持ちは揺れない。そうするとまた、いいことが起きる。
12番パー3。第1打は短く、グリーン手前に転がる。「あと20センチ違っていたら、池だった」ショットが、ピンまで5、6メートルのところで止まってくれた。ここを60度のサンドウエッジでチップインバーディーだ。池に入っていれば最低でもボギーは必至だっただけに「あれは大きかった」と振り返った。
幸運を、しっかりとスコアにつなげていっただけに、不運にも動じない。17番。ドライバーの「タイミングが合わず」ショットは右へ。止まった位置が松の木の真裏だ。それでも左から、強烈なインテンショナルスライスをかけてピンまで42ヤードの花道に運んだ。
結果は、寄せきれずのボギーだが、終わってみれば通算3アンダー、12位で堂々の予選突破だ。「まだいけた」の思いよりも「去年落ちていることを考えれば。終わったことより、あしたからうまくいくことを考えたい。」と力を込めた。幸運と、そして不運までも味方に付けて、松山はキャリアハイ(過去最高は27位)に挑む。