市原、プロ15年目の初Vへ首位発進!
「東建ホームメイトカップ・第1日」(16日、東建多度CC名古屋=パー71)
国内男子ツアーが開幕し、プロ15年目でツアー未勝利の市原弘大(32)=フリー=が8バーディー、1ボギーの7アンダー64をマークし、単独首位に立った。1打差の2位にテッド・オー(米国)がつけ、さらに1打差の3位に近藤共弘(フリー)ら7人が続いた。連覇を狙う宮里優作(フリー)、昨年賞金王の小田孔明(プレナス)はともに1アンダー50位と出遅れた。
殻を破る時がきた。市原が怒とうのバーディーラッシュだ。2番で4メートルを放り込むと、5番まで4連続。6番池ポチャでボギーをたたいたが、7番で5メートルを沈めて取り戻した。後半インも3個を奪って計8個。ツアーで初めてトップに立った。
「ショットがよかった。グリーンが止まるので、結構突っ込んでいけた」
01年プロ転向後の最高は11年セガサミーの6位。スポットライトを浴びる機会に縁がなかったものの、このオフに一念発起し、宮崎で行われた谷口徹の合宿に参加した。ツアー19勝、賞金王2回の実力者の指導を仰ぎ、この日の64につなげた。
「僕はパーオン率をもう少し上げたいので、アイアンを教えてもらった。左右に動きすぎたり、クラブが下から入っていると指摘をされた」
昨年のパーオン率は64%台で54位だったが、この日のバーディーはほとんどショットで奪った。「いつかはマスターズにも行ってみたい」。地道なステップアップが夢へとつながる。