片岡2位浮上 名キャディーとタッグ!

 「東建ホームメイトカップ・第2日」(17日、東建多度CC名古屋=パー71)

 10位から出たプロ9年目の片岡大育(26)=Kochi黒潮CC=が4バーディー、2ボギーの69でまとめ、通算6アンダーでM・ヘンドリー(ニュージーランド)と並んで、トップと1打差の2位に浮上した。I・J・ジャン(韓国)が単独首位。小袋秀人(戸塚CC)、稲森佑貴(グリーンゴルフ練習場)ら5人が通算5アンダーで4位。昨年覇者の宮里優作(フリー)は78と崩れ、通算6オーバーで予選落ちした。

 迷いはなかった。強風の吹く後半8番。452ヤードの難関パー4で、第2打の残りはピンまで176ヤード。片岡は即座に4Uを手にした。ボールは右からのアゲンストを切り裂き、ピン横4メートルにピタリと止まった。

 このバーディーパットを沈めて通算6アンダー。今大会5度目の出場で初の予選通過を果たしただけでなく、一気にツアー初優勝も狙える位置に浮上した。「今日は落ち着いてできたのがよかった。キャディーさんのおかげです」と、充実の笑顔で振り返った。

 「キャディーさん」とは“カリスマプロキャディー”の伊能恵子さん(45)。江戸時代に日本で初めて日本地図を完成させた伊能忠敬を先祖に持ち、過去に岡本綾子、古閑美保、宮本勝昌、平塚哲二のバッグを担いで通算8勝と実績は十分。オフに三顧の礼をもって今季の帯同を願い出て快諾を得た。

 「今日は風を気にしすぎる自分に、打つ前に迷うな、迷う方が悪影響があると教えてくれた。ホント勉強になります」。決勝ラウンドも強風が予想されるが、片岡は自分の判断を信じてクラブを振り切る。

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